Press ESC to close

私の稲門時代と言われても、サークルに入っていたわけでもなく、かといって何かに一つのことに熱心にやったと言ったこともないため、記憶も朧ではありますがそんな中思い起こしてみますと。

神宮球場が熱狂した1960年秋の早慶6連戦を白黒テレビで見た中学生の私は、“早稲田に行く!”と決めました。田舎者には慶応の都会風なスマートっぽさは性に合わず、それに比べて野暮ったい早稲田なら気兼ねなく学生時代を謳歌できそうな気がしました。